トピックスとH/L ライン (New High-Low Cumulative)
Topix と H/L ライン (東証一部、直近半年)
作図法と利用法
1. 作図法
i 日前の H/L ライン値を HLi、新高値銘柄数を Hi、新安値銘柄数を Li と定義すると (i=0 は当日)、
HLi の値は、前日の値 HLi + 1 に、Hi から Li を引いた値を加算したものになります:
HLi = HLi + 1 + Hi − Li
ただし、これだけでは HLi の値は決定できません。決定するには、十分に古い過去 n 日前を基準日として、
その日に初期値 C を与えなければなりません (HLn = C: C = 0 でもよい)。そうすると、以後の HLi は一意的に決定されます。
[注] 新高値銘柄とは:
証券取引所が毎日発表している新たに高値を付けた株のこと。高値、安値は比べる期間によって違いがありますが、
発表される新高値更新銘柄とは、1~3月の株価では去年からの株価と、4~12月の株価ではその年に入ってからの株価との比較で
高値を付けた銘柄のことです。1~3月の高値は「昨年来高値」といい、4~12月の高値は「年初来高値」といいます。
例えば、昨年の高値が500円で、3月に510円を付けたとすると、510円は昨年来高値で新高値更新銘柄になります。また、
4月に520円を付ければ年初来の高値で、以後、815円を抜けば新高値更新となり、次はその新高値が基準となります。
新安値銘柄も同じ考え方で定義できます。
2. 利用法
H/L ラインの定義から分かるように、その値は、基準日、基準値の設定により異なります。したがって、H/L ラインを見るときは
その値の大きさでなく、大きさの変化を見る必要があります。以下、これを前提にし、H/L ラインの見方について箇条書にまとめてみます:
- 日経平均株価が新高値 (新安値) を更新するとき、及びボックス圏を抜けるときに、個別銘柄に新高値 (新安値) を更新する銘柄が急増
します。その結果 H/L ラインも急上昇 (急下降) します。この同時性の確認により、
新トレンドを明確につかめるとします。
- 一般には日経平均株価が上昇 (下降) すると H/Lラインも上昇(下降)します。もし、日経平均が上昇 (下降)しているのに、
H/L ラインが下降 (上昇) している場合、相場の転換点が近いと読み取れるとします
(先行性)。
- また、H/L ラインを日経平均と比較することで、現状が「底上げ相場」、「個別物色相場」、または 「二極化相場」
であるかが読み取れるとします。
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